妄想支援会話 暁の女神編


ハール「おい、ジル」
ジル「・・・ハールさん」
ハール「しばらく振りだな、元気にしてたか?」
ジル「・・・・・・なんで、すぐに帰って来てくれなかったんですか」
ハール「・・・・・・・・・・・・悪かった、そんな顔すんなよ」
ジル「誰が、そうさせているんですか!!
      手紙だって書いてもなんにも返してくれませんでしたし」
ハール「入れ違いだったんだよ、手紙は。
         お前だって、勝手に軍に入ったじゃねぇかよ」
ジル「それは・・・・・・駐屯軍を倒してそのままなんて無責任なこと、できる訳ないじゃないですか!
      ハールさんだって・・・・・・!
      ・・・・・・って、なんで久し振りで喧嘩しなきゃいけないんですか。
     はぁ・・・もういいです」
ハール「だからそんな顔すんなって」


ジル「ハールさん!ハールさんどこですか?
      ・・・・・・ハールさん?」
ハール「・・・・・・」
ジル「もう、こんな所で寝て。
      風邪引きますよ?
   ハールさん、起きてください!」
ハール「・・・・・・・・・・・・ん」
ジル「起きましたか?」
ハール「・・・・・・ああ・・・ふぁあ・・・・・・
         ジル、何か用か?」
ジル「ハールさんが何処にもいないから探しに来たんじゃないですか!
      まったく・・・・・・相変わらず協調性ありませんよね」
ハール「だいたい寝てっからなぁ」
ジル「・・・よく、ハールさんそんなに眠れますね・・・・・・
      そんなだから誰も近寄ってこないんですよ」
ハール「・・・・・・そう言うお前は、よくそんな男のこと探しに来るな」
ジル「? あの、聞こえなかったので、もう一度言っていただけますか?」
ハール「いや・・・・・・まだ寝足りんと思ってな」
ジル「何を言ってるんですか・・・・・・しょうがないんだから」


ジル「ハールさん」
ハール「・・・ん?
     どうした、神妙な顔して」
ジル「ハールさんは、この戦いが終わったら・・・・・・どうなさるんですか?」
ハール「まるで3年前だな」
ジル「質問に、答えてください」
ハール「・・・・・・これからも、ダルレカで荷運びを続けるさ。
         今更どこにもいけやしないしな・・・なに、ほっとした顔してんだよ」
ジル「ほ、ほっとなんて・・・・・・」
ハール「してないか?」
ジル「・・・・・・・・・・・・少し」
ハール「・・・・・・そうか・・・」
ジル「ハールさん」
ハール「なんだ」
ジル「私、不安でした。
      音信不通だし、かと思ったら敵として再会してしまうし。
     ・・・・・・このまま、ハールさんが帰ってこなかったらどうしようって、いつも思ってました」
ハール「・・・・・・」
ジル「私が出て行ったのに、勝手ですよね」
ハール「・・・・・・そんなことないさ」
ジル「え?」
ハール「・・・お前が出てった時、
         俺は保護者ヅラしてお前を囲って縛り付けていた自分に回ってきたツケだと思った。
         それから兎角ジルは『ただの恩師の娘』だと思うようにしていたんだが・・・・・・どうも俺にはできないらしい」
ジル「・・・・・・なんだ、ハールさんも勝手だったんですね」
ハール「・・・・・・そうだな。
         よし、もう話は終わりだ。
         続きは家に帰ってからだ」
ジル「・・・はい!」

暁の女神は支援会話がなくて寂しいです。
妄想万歳!

↓別パターン


ジル「ハールさん、少しよろしいですか?」
ハール「ふぁあ・・・なんだ?」
ジル「・・・・・・あの、ベグニオンへ配達にハールさんは行ったじゃないですか。
少し帰りの荷物、予定より少なくありませんか?」
ハール「・・・・・・」
ジル「・・・・・・」
ハール「・・・・・・・・・・・・ぐぅ」
ジル「ちょっ、ハールさん寝ないでください!!
    ハールさん!」


ジル「もう!エリンシア様たちに差し上げたなら最初から言ってください」
ハール「悪かったよ」
ジル「はぁ・・・良い、ですけど」
ハール「・・・で、そんなことを言うために俺を呼んだのか?」
ジル「・・・・・・いいえ、あの、私この戦が終わってからも
    軍に残れたら残ろうと思うんです」
ハール「・・・・・・」
ジル「やっぱり私、デインが好きです。
    祖国を・・・守りたい」
ハール「そう、か。
      お前ももう大人だからな、自分で決めればいい。
      俺は今まで通り荷運びでもしていくさ。
      俺たちがロクな主君に当たらなかった分、お前は良い主を持つだろうよ」
ジル「はい。
    ハール隊長、今までお世話になりました・・・!」
ハール「・・・・・・もう他人だからな。
      隊長は止せ」


ハール「よぉ、ジル」
ジル「ハールさん?」
ハール「お前、最近俺のこと避けてないか?」
ジル「・・・だって、ハールさん自分でもう他人だって・・・」
ハール「お前な、身内じゃないと話もできんのか」
ジル「違います!
   でも・・・」
ハール「・・・俺とお前は、上官でも部下でもない」
ジル「・・・?」
ハール「恩師の娘でも、保護者でもない」
ジル「・・・あ」
ハール「そういうこった。
     もう避けんじゃねぇぞ」
ジル「あ、ハールさん!」
ハール「なんだ」
ジル「・・・呼んだだけです」
ハール「変な奴だな。
     ほら、行くぞ」
ジル「はい」

なんでもない関係だからこそ新しく作れるものってありますよね。
補足。
この辺りは、鋼錬のエドがイズミ師匠に破門されたシーンの影響を受けて書いています。
ちょっとわかりにくいですが
上官部下でも師弟でもない、新しい関係を気づきましょうってつもりで書きました。

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