再会前夜

その船は、夜風に吹かれて北へ向かっていた。
二つの指輪を手にした者は、幸せになれるという。
そんな一見ありふれた伝説のために彼は舵を取っていた。
いや、指輪のためではない。
天空の盾、それこそが・・・青年の目的だった。
ふと、リュカは星空を見上げた。
星は瞬く、遥かなる場所でその生命を燃やして。
あの光は死にゆく光、そう、自分と同じように。
「思えば・・・色々なことがあったな・・・・・・」
神殿から脱走して、父さんの手紙と・・・天空の剣。
ラインハットを救い、ヘンリーと別れてからカボチ村でプックルと再会して
ヘンリーとマリアさんの結婚式。
そして、サラボナでの出会い・・・・・・
「結婚か」
フローラさんは、素晴らしい人だ。
優しく、美しい。
聡明でたおやかで・・・・・・僕と共に歩むべき人ではない。
そう、あの星のように・・・僕は、いつか父さんのように土に還るだろう。
顔も覚えていない母さんを救うため、旅を続けなければならない。
伝説の天空の勇者を、見つけ出さなければならない。
あんな女性を・・・・・・この旅に付き合せるには・・・・・・・・・・・・・・・・・・

────ねぇ、また一緒に冒険しようね─―――

「・・・・・・馬鹿だな・・・・・・・・・・・・何処にいるかも、知れないのに」
今はもう会う術もない幼馴染。
彼女はいつも勝気で、お姉さんぶっていて・・・・・・本当は、とても弱い女の子だった。
未練がましい。
そう思いリュカは頭(かぶり)を振った。
酷い男だ。
盾のために思わせぶりに行動して、そのくせ結婚するつもりもない。
今、彼女は火山で大火傷をした幼馴染のアンディのために看病をしてるだろう。
そんな心優しい女性を、僕は騙すのだ。
「・・・・・・・・・・・・幼馴染、か」

船は行く、水のリングが眠るという滝の洞窟を目指して───・・・



正直、自分は変態だと思います。
踊り子さんのお風呂覗くと嫁さんに怒られるじゃないですか。
ぶっちゃけ嫁さんに怒られるために覗いてます。会話システム楽しいですwww
(スーファミがそれでも一番好きですなんですけどね)

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